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10月14日は、堺さんお誕生日だったそうな。
記念日をまめにチェックするソーナイスなファンになりきれてない自分は、倦怠期夫婦の夫みたいにすっかり忘れていた。当日の「蛮幽鬼」カーテンコールでバースデイケーキのサプライズがあったと聞いて「うっわ、ウカツ!そういうのあるってあらかじめ考えてチケットとるんだった……」という相当ドンくさいファンになり下がっていた。

チャンスの禿神の前髪を掴みそこねることの多い生涯を送ってきました。

しかし、普通のサラリーマンだったら誕生日を祝ってもらえるって滅多にない。考えてみるといい。顧客相手にプレゼンテーションを行った後、会議室にいきなり同僚がケーキを運んでくる。顧客、同僚、他その場に居るステークスホルダ全員が総立ちで「ハッピーバースデーツーユー!」の大合唱だ。ありえない。レイコンマ数パーセントの割合だってありえない。

堺さんはこの幸せを噛みしめるがいい。いよっ、年男!

さて、先週はウヰスキーをお伴に「青い文学」を見たが、今週は成城石井でたまたま見かけたのでこれにしてみた。

リアス式海岸万歳ワイン
サンチャゴ・ルイス。スペインはガリシアの辛口白ワインだ。これ佐々木蔵之介さんが去年そっち方面に行く旅ドキュメント番組に出た時、気仙沼の漁師さんとあけてたワインだ。生牡蠣とあわせたいところだが、乾き物のホタテヒモと鮭トバでも十分美味しかった。


さてアニメの第2回。冒頭のナビゲーションは健在だった。首だけダブダブタートルネック万歳。

今回は『人間失格』の大庭葉蔵が太宰を色濃く投影したキャラクタであることを解説していた。有名な少年時代の太宰(津島)家の家族写真が出てきた。作品中にも描写は出てきたが、不自然なほど太宰少年は笑っている。堺さんの解説を聞いて「今日こそは道化がくる……」とひそかに生唾を飲み込んだ。ここからは、『人間失格』の怖さとの戦いだ。

と思って見始めたのだが、原作とテイストが違っていて、アニメのほうが分かりやすくホラー風味に処理されていた。自分が感じていた恐怖とは微妙に方向性が違う。これはこれで別個のアニメ作品なのだから、いいのかとも思う。

ただどうしても、少年時代の葉蔵が描いた「お化け」、あれを葉蔵が怖がるいっぽうに持ってくるような演出がちょっとひっかかる。あの自画像の化け物こそ「偉い画家」の刻印と自負する部分があって、化け物自体が病的だからこそ、傍目に怖くて怖くてならないのだけれど、アニメの化け物から逃げる葉蔵の形でいいのだろうか。

原作にも自分の本質が化け物であることを世間の大部分の人間に見破られる怖さは書いてあるけれど、それとアニメの逃げっぷりは別物のような気がする。まあ、原作とは別作品と見るとして、あと2話でどうアニメが決着をつけるのか楽しみではある。

心中後の病院シーンの声の低さは、堺さんのものとは容易に思えなかった。声から入ってしまったので、声ばっかり追ってしまうかと思ったが、何か絵づらとセットで普通に視聴できている。これって割といい仕事をしているってことなのだろうか。

しかし、一番怖いのは葉蔵よりもお化けよりも監視役のヒラメだ。夢に出てきそうだ。堺さんよろしく白身魚が苦手になりそうなほどトラウマなキャラだ。自分が幼児なら一目見て確実に泣く。

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