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アニメはあまり見る習慣がないが、第一回ということで楽しみにしてテレビの前に座して待った。

開始が夜1時50分でなかなか待ちが長かったので、ピスタチオナッツをパキパキ割ってつまみながらウヰスキーをちびちび飲みつつ時間をつぶすつもりだった。気づくとピスタチオの殻に親指つっこんだまま撃沈していた。

HDD録画ってなんて便利なんだろう。
仕方なく夜中3時過ぎに(寒かったので)ETのように毛布を頭から被って見た。

冒頭、堺さんが公式サイトのトップページと同じ格好で解説をする。毎週あるのかどうかは分からないがファンとしてはあるといい、あってほしいと願っている。

しかし、あのぴっちりタートルネックは首部分だけ異様に長いのだろうか?たぐまっている部分がすごいボリュームなのが気になって仕方ない。


解説は用意された脚本を読んでいる感じ。世にも奇妙な物語のタモリさん風。現代人が日頃縁遠く思っているだろう近代小説の名作は、今でも十分に共感しうるほど瑞々しく、痛く、青い。という、シリーズタイトルの由来を語るという趣向である。

堺さんが手に持った『人間失格』は集英社文庫版だ。どうせならそこんとこよろしく、という集英社さんのメッセージ、しかと受け取った。

眠い目をこすって始まったアニメに見入る。今のアニメの作画技術は凄いなあ、と素直に感心した。特に建物やら風景やら風鈴等の小道具やらが巧みだ。

恒子との性交描写があそこまで描かれていたのにはびっくりしたが、一番どっきりしたのは幼い葉蔵にいたずらをする女中(原作には下男もいるが)のシーンまで描かれていたところだ。青い文学だけど、オットナー……これは夜中じゃないと放映できまい。

心配した葉蔵感はそこまで濃厚ではなかった。今回は道化を演じている部分の描写が少なかったため、原作のネトッとした自己愛と、欺瞞の演技を見破られることへの恐怖が、そこまで執拗に描かれなかったからかもしれない。

次回はこどもの頃の決定的なエピソードが出てくるらしいので、どうやらもっと葉蔵感も出てきそうな気配である。怖い。どうしよう。冒頭の「恥の多い生涯を送ってきました。」の辺りにユラユラ出てきたアレが、多分、アレだな……とヤマを張っている。どうだろう、偉い画家になれる感じぐらいには怖いといいな。

冒頭といえばナレーション部分とアニメで動く葉蔵のセリフとで、堺さんの声のトーンが違う。作品内の時系列から言うと、この演じわけは至極真っ当なんである。声優としての技量とか演技がどうとか、そういうものは偉そうに言える自分ではないが、「作品読みこんでるなあ」というのがありありと分かって嬉しい。

「恥の多い生涯~」の堺さん声も着ボイスに欲しいが、今回は「絵描きになりとうございます」がベストグッとくる堺さん声だった。

「不安でいけないんです。こわくて、とても、だめなんです」とかこの先聞けるのかと思うと、もう今から怖くてワクワクする。どうしよう、まちどおしすぎて、とても、だめなんです。

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