最近、会社から帰るとまず録画しているNHK連続人形活劇「新・三銃士」を見る。
いい大人がNHK教育の人形劇なんか!と我ながら思うのだけれど、子どものように口を開けて毎日毎日見入ってしまう。脚色が三谷幸喜さんで、なんというか「新選組!」の時のように男どもがワラワラ仲間になって何かをなそうという話なのだ。基本的にこういう物語に自分は弱い。
しかも主役のダルタニアンの声は、「新選組!!」の市村少年をやった池松壮亮さんだ。ちょっと見ない間に大きくなった。自分は、市村少年が一面の草原を駆け抜けていくあのラストシーンがたまらなく好きだった。土方は銃弾に斃れたが、真直ぐに野を分けて駆けていく市村少年は先に残された希望のように見えたものだ。いいラストだったなあ……て、話は人形三銃士だ。
今、数多の登場人物の中でも自分のハートを釘付けにしているのが、サルチャンとかってに呼んでいる、お猿のプランシェである。猿回しのサルが主人公のダルタニアンになぜかなついてついてきた。家来にするとか、ペットにするとか、そういうの抜きで「ただ居たいから居ます」「かってについてきちゃって、しょうがないなあもう」とサル-ヒト間で立派に仲間関係が最初の数話にして出来上がっている。かわいいなあ、サルチャン。
昔、小学生のころドリフの西遊記をモチーフにした人形劇を学校から帰ると友達と夢中っかえして見ていた。たぶん再放送だったと思う。西遊記世界の中になぜか加藤茶だけ禿ヅラのひげちゃびんのあのカトチャンで登場していて、自分はもちろんカトチャンにぞっこんだった。昔っから「どうしているかわからないけどそこに居るヒト」が好きだった。あの感覚を思い出している。
ドリフの西遊記の後は、友達といっしょに「ニンニキニキニキニンニキニキニキ」と口ずさみながら、銭湯に行った。番台のおじさんが電車の車掌のようないやらしい声色で「いらっしゃいやぁす、ありがとうございやぁす」と客に呼びかけるのを、湯船で真似して遊んだ。潜水して近所のおばさんに怒られたりもした。あの頃、番台のおじさんとカトチャンとシムラは同列でアイドルだった。
新・三銃士は今の時代の子どもにそんな思い出を与えられるだろうか。与えてあげられてるといいな、と思う。そう願わずにはおれないぐらい、よく丹念につくられた世界だ。
よく作られた世界といえば、たびたび話題に出している逆木圭一郎さんのブログ、レゴ蛮幽鬼がすごい展開を見せている。この先どこまで再現を続けるのか、しかと見届ける所存。
今夜は、これで最後もう一回だけ、蛮幽鬼を見てくる。
堺サジも見納め、大阪に行かないで我慢できる自信は……ない……でもお金も……ない……

クヒオ大佐
南極料理人
第2回したまちコメディ映画祭